2022.10.4
【 酵素の力 】
酵素が多い食べ物は何か?
日本の発酵食品がこそが酵素を増やす為にとても重要であった!
酵素とは?
私たちの体の中では毎日毎日と色々な化学反応が起きています。
食べた物を消化するのも、そこからエネルギーを生み出すのも全て化学反応で、驚くことにこの反応なしではいかなる生物も生きらないのです。
そして、この反応の仲立ちをしているものこそが「酵素」なのです。人体のなかには約5000種類もの酵素が働いています。
この酵素は体内酵素と呼ばれていて、分類すると消化酵素と代謝酵素との二つに分かれます。
消化酵素は一般に膵臓から分泌されていて、体中の組織や細胞の中にある酵素の備蓄を動員しその中からその時の必要に応じた消化酵素に変換して分泌をしています。
体中の組織や備蓄されている酵素(予備酵素)は無制限にはなく、必要な分だけを使うようになっています。
代謝酵素は不足すると細胞の新陳代謝が滞り、胃や腸の粘膜が弱って、吐き気など不調も誘発することがあります。
また、皮膚も健康的ではなくなり、爪が割れ、髪の毛が抜けるのも代謝酵素が欠乏した事が原因と考えられます。
食べたものからエネルギーを生み出したり、体の様々な機能、生命活動に関わっているのが代謝酵素のなのです。
食物酵素は新鮮な野菜や生魚、発酵食品などの食べ物に含まれている酵素であり、人体の外でつくられるので体外酵素とも呼ばれています。
消化酵素や代謝酵素は人体がつくっているのに対し、食物酵素や体外酵素は人間がもらって利用している酵素です。
胃に入った食物は胃の上部から下部に移動しますが、上部では胃の消化酵素であるペプシンもなく唾液中のアミラーゼ、食物酵素が事前に消化します。
そして、下部に移動し事前消化された食べ物が酸やペプシンで本格的に消化されます。
つまり「食物酵素による事前消化」「体内酵素による消化」が行われているのです。
酵素が多い食べ物
血液の濃度をちょうどよく保つには10種類くらいの酵素が関与していて免疫にも多くの酵素が関わっています。
酵素を多く含む食べ物は生きている食べ物です。
そのため、出来る限り生きているもの、新鮮なものを選び、なるべく熱を加えずに食べることがお勧めです。
酵素は水の中で加熱した場合、48~65度でほとんど破壊されます。60~80度で30分加熱すれば、どんな酵素でも完全に破壊されてしまいます。
さらに、水の中での加熱の方が、水を使わない場合よりも多く破壊されます。
どんな食べ物も、消化吸収する際には体内の酵素が消費されます。
酵素の豊富な食物が良いとされるのは、そうした失われる体内酵素を少しでも補給することが出来るからなのです。
通常の食物は胃から腸に届くまで約2~4時間ほどかかりますが、果物は約30分ほどで腸へ届きます。
これは、果物自身が消化酵素をたくさん沢山含んでいるからだと言われています。
また、果物の種類によっては、自分自身も消化吸収してもまだ酵素をもっているものもあります。
例えば、パパイヤ・パイナップル・イチゴ・キウイなどがあげられます。
野菜は、皮の部分に抗酸化物質が入っているため、葉っぱや皮まで全て食べることが良いです。
野菜を選ぶときは出来るだけ太陽をいっぱい浴びた有機農法の健康な野菜を選ぶようにしましょう。
抗酸化物質が豊富な野菜は、酵素も豊富で良い食べ物です。
果物は多くの酵素をもっています。
そのうえ、食物繊維やビタミンミネラル、抗酸化作用のあるファイトケミカルも豊富に含んでいます。
ただし、皮を剥くと酸化が始まってしまうため、剥いたらすぐに食べるようにします。
発酵食品
発酵食品は、微生物が有機物を分解し、アルコールや有機酸などを生成する「発酵」という現象を利用して作られた食品です。
私たちの体内で、腸内細菌がたくさんの酵素を作ってくれているように、発酵食品に含まれる微生物も、発酵の過程で多くの酵素を生み出しています。
酵素を含む発酵食品は、まさに「生きた食べもの」なのです。
人間の生命活動は、数多くの酵素によって支えられています。
消化吸収、新陳代謝、体内に入った毒素を分解して解毒するのも酵素の働きです。
そのため、酵素の量との活性度が健康状態に大きく影響します。
体が最も多くの酵素を必要とするのは解毒のときです。
酵素を生み出す生活習慣が健康を損なうのは、解毒で酵素を大量に消耗してしまうため、健康維持に必要な酵素が十分に作られなくなってしまうからなのです。
酵素を消耗する食生活は、お酒やたばこの常用、大食、食品添加物を含んだ食事、ストレスの多い生活環境、医薬品の使用といった生活習慣が原因です。
酵素を増やす方法
酵素をたくさん含むフレッシュな食物を多く食べ、酵素を生み出してくれている腸内細菌が活発に働くような腸内環境をつくることで酵素は増えます。
また、規則正しい生活をすること、幸福感を感じること、体を冷やさないこと、酵素を増やし働きを良くします。
食べものに含まれる酵素は、そのままの形で体に吸収・活用されるわけではありません。
消化の過程で分解され、ペプチドやアミノ酸として吸収されます。
アミノ酸として吸収されるからといって、単にアミノ酸を摂った場合よりも、酵素を多く含むものを食べたほうが、酵素が出来やすいことが臨床データからわかっています。
健康で長生きするためには、酵素の消耗を防ぐ食生活に加え酵素を増やし活性化させる食生活も必要です。そのために実践したい「7つの健康法」があります。
7つの健康法とは「正しい食事」「良い水」「正しい排泄」「正しい呼吸」「適度な運動」「上手な休息・睡眠」「笑いと幸福感」です。
この健康法を実践することで、胃腸・血液・リンパ・尿・呼吸、そして気の流れが良くなります。
こうした良い循環は互いに影響しあっていて、全てを実践することで体はその能力を最大限に発揮することが出来るようになります。
バランスのいい食事
体に良い食事には、健康に育った食べ物をできるだけ新鮮なうちに食べることと、動物食を控え穀物中心の植物食を心掛けることです。
しかし、どんなに良い食事も、良く噛んで食べなければその効果は半減してしまいます。
食べ物は噛めば噛むほど胃液や胆汁ともよく混ざり合い、消化・吸収がスムーズに行われるようになるからです。胃腸に問題ある人はもちろん、健康な人も30~50回は嚙むようにしましょう。
酵素を含んでいる食べ物は「生きている食物」です。食物に含まれる酵素の量を正確に知ることは難しいですが、出来るだけ農薬などを極力使わない自然な環境で育ったもののほうが酵素は多いです。
体内に酵素が豊富にあれば、生命エネルギーも免疫力も高いと言えます。酵素は、何もしなくても無尽蔵に増えるものではありません。
正しい食事と酵素を無駄遣いしない生活習慣を心掛けたときに、生命そのものが作り出す貴重なエネルギーのもとなのです。
その貴重な酵素の消耗をいかに抑えるかが、病気を治し、この先健康で長生きすることの秘訣なのです。